2025年スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会が3月8日から15日までイタリアのトリノで開催される。スペシャルオリンピックスは、知的障がいのある人たちが日々のスポーツトレーニングとその成果を発揮する場として開かれるスポーツの祭典で、4年に1度夏季と冬季に行われる。今年は102か国・地域から1,500名のアスリートたちが参加する。
行政院の卓栄泰院長(首相)は5日、教育部が主催したスペシャルオリンピックス冬季世界大会台湾代表選手団の結団式に出席した。台湾からはアスリート20名を含め、職員、コーチ、医療チーム、サポーターなどのユニファイドパートナーなど総勢43名がトリノへ向かう。今大会は8競技が実施され、そのうち台湾人アスリートはスノーシューイング、フィギュアスケート、ショートトラックスピードスケートの3競技に出場する。
結団式に出席した卓栄泰院長は、この9か月間は台湾にとってスポーツの国際競技における最も輝かしい時期であったと指摘。昨年(2024年)のパリ五輪から始まり、パラリンピック、野球のプレミアム12、そして今年(2025年)のアジア冬季競技大会(ハルビン)、先日終了した第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選ラウンドに至るまで、台湾の選手たちの素晴らしいパフォーマンスは、台湾の人々の団結心やスポーツへの情熱を何度も呼び覚ますものだったと述べた。
卓院長はさらに、スペシャルオリンピックス冬季世界大会はコロナ禍により、2017年を最後に8年間開催されていなかったが、前大会で台湾代表選手らは金メダル16個、銀メダル11個、銅メダル12個を獲得するという素晴らしい成績を挙げたことを称賛した。
結団式では団旗の授与が行われたほか、卓院長から台湾代表選手団に「加菜金」と呼ばれる褒賞金(餞別)が与えられ、スノーシューイングに出場する謝坤宏選手が選手団を代表して受け取った。スピードスケートの林佳馨選手がオリンピック精神の宣誓を行った。行政院の卓院長のほか、行政院報道官の李慧芝氏、教育部体育署の鄭世忠署長らが出席した。